#生物学

実験7日目(ってか、5日目、6日目はスキップ)

<実験7日目> さて、ご覧あれ! このように大きく成長されておりました。殻長(甲長かな?)3.56 mm、たぶんあと2回り、3回りくらい大きくなるのだと思います。成熟個体が得られるまで飼育は続けるつもりです。いやはや満足々々。 分類学的検討は、成熟個…

ミジンコ的動物

<実験2日目> ミジンコ的動物とイトミミズ的なやつを各1個体確認 <実験3日目> さて、ミジンコ的動物の正体! 本日多数の遊泳が確認できたので2個体をサンプルにしました!(ってか2個しかつかまらなかったのですが・苦笑) ズバリ大型鰓脚類のメタノープ…

王英ミジンコ

今日、王英さんから、サンゴに着く珍しいカイアシ類(ハルパクチクス目)を見せていただきました。ベリーさんくすデス! (詳細は後ほど) ということで、皆さん、メリークリスマス!! ということで、写真をup。こういうカイアシ類でした。体長0.4mmです…

ニセスナホリムシ(すべすべタイプ)

ニセスナホリムシCirolana harfordi japonica Thielemann, 1910です。 均整のとれた美しい等脚類です。 小三郎Jrさんから頂きました。 伊勢エビ刺網で漁獲されたカサゴを食害していたそうです。場所は南伊勢でよいですか? 地元では“うず”と呼ばれていて、半…

コスジエボシ

コスジエボシConchoderma virgatum hunteri (Owen, 1830)と思います。 小三郎Jrさんから頂きました。大感謝です。 学生のころから見てみたかった甲殻類です。ほぼ四半世紀の夢がかないました(努力しなすぎ?) ガザミに付いていたとのことです。ガザミのど…

エラヌシ属ウオノエ類

オキザヨリTylosurus crocodilus crocodilusから得られたエラヌシ属Mothocya Hope, 1851(等脚目・ウオノエ科)です。小三郎Jr.さんからいただきました。 雌の育房が見事です! まさに太鼓っぱら!! 横から見た姿はなんか滑稽ですよね。この愛らしさがたま…

マグロエラブタジラミ

マグロエラブタジラミEuryphorus nordmannii Milne Edwards, 1840です。メスの背面全形ですが、実は生殖節の腹側にオスがしがみついています。交尾前ガードなんですかね? このカイアシ、ぱないデスよ! 図鑑や文献でこのフォルムみていて、いつか実物みたい…

トウヨウウオジラミ

トウヨウウオジラミCaligus orientalis Gusev, 19511と思います。雄です。(腹側) 小三郎Jr.さんからいただきました。四日市港産のボラから得られたそうです。漁船に飛び込んできた魚だそうです。 冷凍サンプルでいただき、解凍時は斑点が分布していたり、…

日本のグソクムシ類

夏休み真っ盛りぃ~~~!! 2013/6/23(日) の小三郎Jr様のコメントへの解答でございます。 グソクムシ科等脚類は、世界から100種以上が知られていて、このうち日本国内からは以下の20種の記録があります。 Aega dofleini Thielemann, 1910 グソクムシ Aega …

シェンピンノ 国内で発見!!

いやぁ~ 気がついたら8月、夏休み真っ盛りじゃないですか? みなさまいかがお過ごしですか? Nob!!はもちろん仕事してますが、空いた電車は助かります。 ~・● ~・● ~・● ~・● ~・● 「シェンピンノ」という、貝類共生性のカニが発見されたそうで…

アカホシカクレノコシヤドリ

Hossyさんから、興味深いエビの標本を送って頂きました。 アカホシカクレエビAncylomenes speciosus (Okuno, 2004)です。シマキッカイソギンチャクなどの刺胞動物と共生します。 共生エビで、しかも色彩鮮やかだから興味深いかというと、そうではなくて、第…

海老名市ホウネンエビmap (平成25年度版)

やも様が調査された海老名市周辺のホウネンエビBranchinellites (Branchinellites) kugenumaensis (Ishikawa, 1895)の分布状況を地図に落としました。 元図は、ゼンリン地図(神奈川県海老名市)の海老名市索引図(p4)です。必要であれば、各ページでより…

はじめてのグソクムシ(嬉!)

グソクムシの1種、Aegapheles japonica (Bruce, 2004) です。和名はまだないと思います。【ヤマトグソクムシと命名されました(布村・下村, 2020)】 みしゃわ様から頂きました。初めての標本ですので、大感激です(また小三郎Jrさんに笑われてしまいます…

鯛之餌

タイノエCeratothoa verrucosa (Schioedte & Meinert, 1883)です。 長い間ほしかったウオノエ類の1種です。大変メジャーなウオノエなのですが、なぜか御縁がなくて、、、 このたび、懇意にさいていただいている水中カメランの方からのご厚意で、この標本をい…

オオシマヒゲナガスナホリムシ

本日仕事始め! 今年もバリバリ仕事しますヨ!! -・-・-・-・-・-・- 写真、 オオシマヒゲナガスナホリムシ Eurydice nunomurai Saito, 2012 といいます。 伊豆大島の北東部、水深35mの砂底域から発見された標本に基づき、去年の暮れに新種として発…

オストラコーダの本

10月13日(土)。 十数年ぶりに、化石研究者のMY先生にお会いしてきました。相変わらずお元気でした(笑)。 実は学生時分に見かけ、それ以来気になっている本があり、先生ならご存じではないかということで伺ったのですが、そこで、オストラコーダ研究者のN…

日本甲殻類学会第50回大会

10月といえば! 日本甲殻類学会です!! ↓↓↓↓↓ 日本甲殻類学会第50回大会 開催日時:2012年10月20日(土)・21日(日) 会 場 :熊本大学(熊本市中央区黒髪) 日本甲殻類学会:大会・シンポジウム http://rose.hucc.hokudai.ac.jp/~s16828/cr/j-site/j-Meet…

アメリカンロブスター

オマールエビ(アメリカンロブスター)が東京湾で漁獲されたそうです。 しかも、恐ろしく巨大なの! 写真があるのですが、ほんと恐ろしい!! しかし、工藤さんの嬉しそうな顔ったら... (Nob!!が手にしても同じ顔になってるかも) 記事はこちら↓ http://…

干潟ベントスRDB

「干潟の絶滅危惧動物図鑑」です。 昨日手許に届きました。 圧巻です。 日本ベントス学会が企画構想から4年を費やして発行された大著です。 甲殻類も137種掲載されています。全て素晴らしいカラー写真付きで紹介されています。 内容の細かなところはこ…

人工干潟・・新聞記事(2012.6.27)

ちょっと前の朝日新聞の地方版記事(2012.6.27)です。 これ、ちょっと興味あります。 この記事では、肉眼的調査による魚の行動について紹介されていますが、 こういった新たな干潟、特に海からちょっと隔離された場所に干潟が増設ていますが、 顕…

尾白砂掘虫

オジロスナホリムシDolicholana elongata (H. Milne-Edwards, 1840)といいます。 2 cm前後の中型(大型?)の等脚類です。 はじめCirolana albicauda Nunomura, 1985という学名で、三重県(熊野灘)で採集された標本について報告されました(Nunomura, 1985)…

日本動物分類学会

学会、いって参りました。 今回も勉強になりました。 いろいろと教えていただいた先生方、ありがとうございました。

千手海老

センジュエビの仲間です。 全ての胸脚がハサミ脚で、まさに“千手海老” この標本は西伊豆戸田で採集されたエビですが、それ以外のデータはありません。入手したときには退色していて、ご覧のとおりまっ白です。 永く(現時点でも)、これの種名はわかりませ…

ダイダラボッチ

kamakaさんから情報をいただきました。 最近、甲殻類関係でネットで話題になっているヨコエビだそうです。 その名も”The Supergiant Amphipod” http://www.cnn.co.jp/fringe/30005508.html 動画に実物でてきますが、体長28cmものヨコエビで、ニュージー…

イバラワレカラ

パラ・ベツさんから大きなワレカラをいただきました。漁網等に大量に付着して、大被害をもたらしているそうです。 調べてみましたところ、イバラワレカラCaprella acanthogaster Mayer, 1890という種類ではないかと思います。本種の特徴は次の通り; 1. 第2…

ヒメスベヨコエビ

はっぴぃ~ う゛ぁれんたいぃん で~ 皆さんはいくつチョコもらえたでしょうか? -・.-・.-・.-・.-・.-・.-・.- さて、潮間帯のサンプルから、こんなん出てきました! ヒメスベヨコエビ Postodius imperfectus Hirayama, 1983です。 kamaka先生からコメン…

クサフグウミチョウ

魚類寄生性甲殻類、クサフグウミチョウArgulus kusafugu Yamaguti & Yamasu, 1959です。 1959年に愛知県新舞子(東京大学農学部附属水産実験所)で報告された種類で、この度、瀬戸内海の香川県丸亀市小手島沖と愛媛県宇和島沖から発見され,本種の約50年ぶ…

オナモミツブムシ

魚類寄生性カイアシ類、オナモミツブムシChondracanthus zei Delaroche, 1811です。 マトウダイの鰓耙に寄生する1cm未満の小さな甲殻類です。 ヨーロッパ南西部以北の大西洋、アフリカ西岸、地中海、およびアドレア海に分布する種類ですが、日本からも知ら…

ドウケツグソクムシ

皆さま! メリー・クリスマス!! -・-・-・-・-・- さて、 このたび、Aegiochus spongiophila (Semper, 1867) という等脚類が日本(九州枕崎沖)に分布することが論文によって報告されました。体長4~5cm程のグソクムシで、和名「ドウケツグソクムシ…

コブカニダマシのフクロムシ

いやはや、カレンダーも最後のページになっちゃいました。(トホホ・・・) -・●・-・-・-・●・-・-・-・●・-・-・-・●・- 小三郎Jrさんが撮影された写真を掲載させていただきました。標本は手元にあります(↓) http://blogs.yahoo.co.jp/yevic…