プランクトン
本日、『日本海洋学会海洋生物学研究集会 第一回シンポジウム』in東京海洋大学@品川に出席してきました。 たまにこういう場に足を運ぶと、日常使っていない部分の脳みそが活性されるような気がします。(気がするだけなのですが、、、) おまけに講演むつか…
仕事おわんねぇ~ って今は終わったけど! 昨日までの業務で、人生お初のカイアシ類を発見しました。 Centropages dorsispinatus Thompson I.C. & Scott A., 1903 です。 日本にはいない種です。この仕事、海外のサンプルが含まれていたようです。このシリ…
大学の先生を通じて、水産物に混入した甲殻類の同定依頼がまいりました。何事も経験と思い、お受けしましたが、なんと海外からの輸入水産物でした。 最初の依頼メールに添付してあった写真は、なんか頭がとんがったウオノエの幼体のような個体がわんさか写…
y-ノープリウスを再び発見! 今度はきちんと写真とりました。 前回のトホホな写真はこちら(↓) http://blogs.yahoo.co.jp/yevicanidaisuki/25411591.html 年に何個体か見ます。海域によってはもっとポピュラーなのかな? y-ノープリウスは背甲表面に亀…
新聞記事(2011.2.4)です。 ミジンコの遺伝子数は、これまでゲノムが解読された動物の中で最多となるそうです。 ミジンコ最強~~~~!!!
先にupした写真も日本海でしたが(↓) http://blogs.yahoo.co.jp/yevicanidaisuki/22446748.html 今回の日本海のプランクトンサンプルはけっこう普通に採れていました。 この顔つき、この武者っぷりが写真でうまく表現できないのが歯がゆいです。 調べてい…
サフィリナ属カイアシ類のオスです。 標本が紛失しているため、種類が確認できません。 が、体形からSapphirina darwini Haeckel, 1864かS. opalina Dana, 1849かなって思います。 そこで、画像を調整してみたところ... 尾肢内縁の突起が小さいようにみえ…
テングウミノミ科のクラゲノミ類です。 この体形のクラゲノミはプランクトンとして、結構普通に見かけます。数は多くありませんが。 今回、解剖して種類を調べました。 ツメウミノミTetrathyrus forcipatus Claus, 1879でした。 第1・第2胸脚が、前節後縁先…
この写真、ヤドリムシ類のクリプトニスクス幼生と思います。体長は1.45mmです。 東北太平洋岸の沖合いのプランクトンサンプルでは極普通にみられます。また、東京湾や東シナ海のプランクトン中からも見られます。(同じ種類ではありません。ヤドリムシの幼…
Y・ノープリウスといいます。フジツボ類に近い仲間と考えられていますが、いまだに親が不明の、ナゾのプランクトンです。詳細は追って加筆します。 さてこの写真、Nob!!にとっては、非常に貴重な逸品です。これ、y・ノ-プリウスの側面を写したものですが…
Conchoecia daphnoides (Claus, 1890)と思います。海産浮遊性介形類です。プランクトン分析しているとたまに見ます。データとってないので、不確かですが、東北沖のサンプルでよく見るように思います。 この写真の個体は5.2mmでした。浮遊性介形類としては…
コウミオオメミジンコPodon polyphemoides (Leuckart, 1859)です。海産の枝角類、いわゆるミジンコです。 体長:♀0.2~0.6mm、♂0.4~0.7mm程度。ちっちゃい割りに、背中の球状の育房が肉厚で、顕微鏡写真の被写体としてはけっこう難しいヤツです。でも可愛い…
マルオネコゼ Eupronoe minuta Claus, 1879といいます。 クラゲノミ類です。好きです。 比較的普通にみられる種類です。大型のプランクトンネットで採集されます。時には量的にも多いです。 「広域分布腫で、0-100mに生息する暖海表層性。日本近海では黒潮…
ウカレソコミジンコEuterpina acutifrons (Dana, 1852)の雄です。 海産プランクトンの普通種で、外洋でも沿岸でもみられます。図鑑には「世界の各大洋に分布」とされます。雄はちょっとレアかも。 撮影中、大事な触角が折れちゃいました(涙)。体長もはかり…
2008年4月23日に東シナ海で採集したプランクトン試料中に、変わったメガロパが2個体入っていました。 調べてみますと、これ、アサヒガニ科のメガロパのようです。 小西・鹿谷(2000)には、「頭胸甲は縦長楕円形で、額棘は丸味のある三角形;鉗脚は成体の様…
ツノテナガオキアミNematoscelis microps G.O.Sars, 1883 のメスです。 ちなみに、 ●主な掲載図鑑等; 中井甚二郎・本城康至[原色動物大図鑑(検法, 1961, p. 117, pl.58, No.2. 小牧勇蔵[新日本動物図鑑(中)], 1965, p.589, No.885. 山路 勇[日本海洋…
カラヌス科浮遊性カイアシ類の一種、Neocalanus gracilis (Dana, 1849)です。 「太平洋の温帯、亜熱帯、熱帯域に広く出現。表層から中・深層」に分布します。 体形は普通のカラヌス体形(フットボール様の左右対称な流線形)(図A)。体長はメス2.7~3.4mm、…
顕微鏡に入りきらなかったので、試行錯誤の末、こんな写真になりました(苦笑) 後で、写真撮り直します。 日本海の水深0←100mで採集された、比較的大型のゾエアです。正面から見ると、ヨロイ兜そのものです(っていうか仮面ライダーストロンガー??)…
小型のカラヌス科浮遊性カイアシ類、Nannocalamus minor (Claus, 1863)です。 体長はメス1.7~2.4mm、オス1.5~2.0mm。先のCosmocalanus darwiniとCanthocalanus pauperの中間くらいのサイズですが、実際プランクトン見てると同試料中に出現していて、サイズ…
大型のカラヌス科浮遊性カイアシ類、Undinula vulgaris (Dana, 1852)です。 暖海表層性の種類で、黒潮流域に出現します。駿河湾奥部(三保半島)での周年調査では、20.3~26.8℃になる時期で、確認されています。 体形は普通のカラヌス体形(フットボール様の…
Oncaea venusta f. venellaという海産浮遊性カイアシ類です。 世界中に分布し、日本近海では暖流域から採集されます。 この体勢、「交尾前ガードprecopulatory mate guarding」といいます。 下のでかい方がメスで、上でしがみついてるのがオスです。 メスは…
小型のカラヌス科浮遊性カイアシ類、カンソカラヌス・パゥパーCanthocalanus pauper (Giesbrecht, 1888)です。 体形は普通のカラヌス体形(フットボール様の左右対称な流線形)で(図A・D)、棘や突起などの特徴に乏しい種類です。 体長はオス・メスとも1.3…
カラヌス科浮遊性カイアシ類の1種、コスモカラヌス・ダーウィニCosmocalanus darwini (Lubbock, 1860)です。 種名が、かのチャールズ・ダーウィン(Charles R. Darwin)に献名されています(この経緯はよく知りません)。なお、今年はダーウィン生誕200年にあ…
ネオカラヌス・クリスタータスNeocalanus cristatus (Kroyer, 1848) といいます。頭部先端にmedian crestという扁平な隆起部があり特徴的です。 表層域(水深0-200m)で採集される浮遊性カイアシ類としては、非常に巨大な種類です。 ただし成体は深部…
これらはプランクトンサンプルからのものです。いっぱい入ってました(^O^) どこで採ったものかはわかりませんが、カイアシ類がNeocalanus cristatus (Kroyer, 1848)とEucalanus bungii (Jhonson, 1939)が優占していたので、かなり北方の海域のようです。そし…
マクロセテラ・グラキリスMacrosetella gracilis (Dana, 1847)といいます。 浮遊性の“ソコミジンコ”です。ソコミジンコ類は、名前のとおり多くは底生性なのですが、一部の種類はプランクトンとして出現します(↓)。 http://blogs.yahoo.co.jp/yevicanidaisu…
相模川で採集したケンミジンコです(関連ページ:↓) http://blogs.yahoo.co.jp/yevicanidaisuki/15024663.html 散々悩んだのですが、現時点ではAcanthocyclops sp.としておきます。大小数個体が採集されています。 観察標本(成体雌)の特徴は以下のとおり…
ロフォガスター目甲殻類です。 昔から見てみたかった甲殻類です。決して希少種ということではないですが、中・深層浮遊性甲殻類って、一般的にはお目にかかること非常に稀です。 1種目はGnathophausia gigas Willemoes-Suhm, 1875です。和名はありません。 …
東シナ海のプランクトンサンプル、水深300~400mで1個体だけ見つけました。 胸部付属肢(ハサミ脚・歩脚)がひとつ残らずとれちゃってますが、それでも写真に残す価値のある一品だと思い、撮影台までつくっちゃいました(^_^)v 頭胸甲前縁に一対の巨大な“ツ…
蔓脚類のノープリウス幼生です。 時たま、プランクトンサンプルに出てきます。突起が異様に長く、「流星」って感じです。背甲もこんぺいとうみたいなイガイガっぽい突起に縁取られます。 「日本海洋プランクトン図鑑」(山路勇, 1966, 保育社)に、エボシガ…