分類

ペッタンココユビピンノ

先週の金曜日(1/19)のお昼休み、ネットみてたら新種のカニのニュースがありました。 和名「ペッタンココユビピンノ」 東京・小笠原諸島の聟島(むこじま)列島沖で、共生するゴカイ(フサゴカイ)の巣穴に合わせ甲羅が押しつぶされたような新種のカニを発…

オクロセテラ・グラキリス(シャア専用か!?)

永くプランクトン分析業務に従事していると、図鑑に出ていないコペに出くわす機会も少なくありません。 ここに示したコペ、Oculosetella gracilis (Dana, 1849)ではないかと思います。 (体節が(頭胸節含め)10節で、第1触角が把握用なので、オスと思います…

日本産トゲウミノミ類について

Primno abyssalis (Bowman, 1968) キタトゲウミノミと思います。 トゲウミノミ属Primno Guérin-Méneville, 1836は世界から6種が知られます(WoRMS)。 [WoRMSのサイトに「Japanese?トゲウミノミ」と日本語カタカナ表記があるのが面白い。ほかにもこういっ…

オオグソクムシ属Bathynomus 【甲殻類備忘録】

Lowry & Dempsey (2006)という論文にで、オオグソクムシ類の総説が書かれています。 知人のMM女史(ミニー・マウス嬢ではありません)から、「オオグソクムシとダイオウグソクムシの違いを教えて」という問い合わせがあったので、急遽調べました。 論文自体…

ヤドリアミ?

知人からアミの標本をいただきました。 水深35 mの砂溜りのイソギンチャク類に乗っていたとのこと。 イソギンチャクはスナイソギンチャクかフトウデイソギンチャクではなかろうかということです。 尾節の形(後端に切れ込みがあり、両縁に棘状刺毛をもつ)か…

キプリス-Y キターーーー

実物は初めてみましたよ! 感動ですぅ。 (しかしちっちゃい) ちなみに、ノープリウス-Yは比較的普通に見られます。

メナガグソクムシ

今朝ブログちぇっくしたら、「小笠原ホエールウォッチング協会」の研究員O様からコメントをいただいていました。 「はじめまして。 今日(2015.2.18)、地元の漁師さんから、魚の臀ヒレに付着した グソクムシの一種と思われる生物が持ちこまれました。 種類…

魅惑の深海寄生虫ヴァリューセット!

“名前の言えないM様@陽気なブォルデモート卿”から、魅惑の深海寄生虫ヴァリューセット!いただきました。 M様、感謝々々です。 熊野灘産等脚類詰め合わせですよ! (漢字にするとイカツイな) これからちょびちょびと観察しますとも!

みなさまよいお年を!!

皆さま、今年一年お世話になりました。どうかよいお年をお迎えください。 来年もよろしくお願いいたします。 写真は、仕事のサンプルで見つけた謎生物です。 節足動物であることは間違いないと思うのですが、正体不明です。 どなたかご教示ください。 ~・…

グソクムシの1種(くまの灘産)

【命名 ブユの眼グソクムシ(笑)】 ← 愛が無いか? 先日の飲み会で、“名前の言えないM様@陽気なブォルデモート卿”からグソクムシ標本をお預かりいたしました。眼が立派すぎます! 依頼主による記録はこんな感じ(↓) http://www.aquarium.co.jp/diary/arch…

Sponge Isopod

Face Bookで知り合った、ペルノさん、ジュリアさんから、カイメンの表面につく動物の情報をいただきました。(お写真はペルノさん提供) 彼らは、「カイメンにつくダニ」などと称していましたが、真に受ける方もいるでしょうから、ちゃんと調べるにこしたこ…

WoRMS

WoRMS: Wold Register of Marine Speciesのエビヤドリムシ科のページがリニューアルされてました! 大感謝です。 http://www.marinespecies.org/aphia.php?p=taxdetails&id=1195

ニセスナホリムシ(すべすべタイプ)

ニセスナホリムシCirolana harfordi japonica Thielemann, 1910です。 均整のとれた美しい等脚類です。 小三郎Jrさんから頂きました。 伊勢エビ刺網で漁獲されたカサゴを食害していたそうです。場所は南伊勢でよいですか? 地元では“うず”と呼ばれていて、半…

コスジエボシ

コスジエボシConchoderma virgatum hunteri (Owen, 1830)と思います。 小三郎Jrさんから頂きました。大感謝です。 学生のころから見てみたかった甲殻類です。ほぼ四半世紀の夢がかないました(努力しなすぎ?) ガザミに付いていたとのことです。ガザミのど…

日本のグソクムシ類

夏休み真っ盛りぃ~~~!! 2013/6/23(日) の小三郎Jr様のコメントへの解答でございます。 グソクムシ科等脚類は、世界から100種以上が知られていて、このうち日本国内からは以下の20種の記録があります。 Aega dofleini Thielemann, 1910 グソクムシ Aega …

4月も半ばというのに,,,

4月も半ばというのに、なんかブログにかけるネタが見つかりません、、、 これ(↑)、だいぶ前ですが、仕事で見かけたアミです。 名前はまだ調べていません。 追って、記事を追加いたします。 けっこういけてるでしょ!

オオシマヒゲナガスナホリムシ

本日仕事始め! 今年もバリバリ仕事しますヨ!! -・-・-・-・-・-・- 写真、 オオシマヒゲナガスナホリムシ Eurydice nunomurai Saito, 2012 といいます。 伊豆大島の北東部、水深35mの砂底域から発見された標本に基づき、去年の暮れに新種として発…

新種記載

動物の新種記載について、webジャーナルへの対応が改善されるようです。 難しくてよくわからないので、詳しい方フォローしていただけないでしょうか? メーリングリス投稿によるK博士のメールを抜粋します: ****************************** 国際動物命…

尾白砂掘虫

オジロスナホリムシDolicholana elongata (H. Milne-Edwards, 1840)といいます。 2 cm前後の中型(大型?)の等脚類です。 はじめCirolana albicauda Nunomura, 1985という学名で、三重県(熊野灘)で採集された標本について報告されました(Nunomura, 1985)…

ゆめえびさんへ

このヨコエビいかがですか? まだ全然調べていないのですが、結構ふつうにみられる種類です。 漠然とエンマヨコエビ科かな?って思ってます。 いかがですかね?

ダイダラボッチ

kamakaさんから情報をいただきました。 最近、甲殻類関係でネットで話題になっているヨコエビだそうです。 その名も”The Supergiant Amphipod” http://www.cnn.co.jp/fringe/30005508.html 動画に実物でてきますが、体長28cmものヨコエビで、ニュージー…

イバラワレカラ

パラ・ベツさんから大きなワレカラをいただきました。漁網等に大量に付着して、大被害をもたらしているそうです。 調べてみましたところ、イバラワレカラCaprella acanthogaster Mayer, 1890という種類ではないかと思います。本種の特徴は次の通り; 1. 第2…

ヒメスベヨコエビ

はっぴぃ~ う゛ぁれんたいぃん で~ 皆さんはいくつチョコもらえたでしょうか? -・.-・.-・.-・.-・.-・.-・.- さて、潮間帯のサンプルから、こんなん出てきました! ヒメスベヨコエビ Postodius imperfectus Hirayama, 1983です。 kamaka先生からコメン…

ドウケツグソクムシ

皆さま! メリー・クリスマス!! -・-・-・-・-・- さて、 このたび、Aegiochus spongiophila (Semper, 1867) という等脚類が日本(九州枕崎沖)に分布することが論文によって報告されました。体長4~5cm程のグソクムシで、和名「ドウケツグソクムシ…

ヒメカイエビ

ヒメカイエビLimnadia braueriana (Ishikawa, 1895)。大型鰓脚類です(二枚貝ではありません…笑)。お気に入りです。 鰓脚類っていうのはホウネンエビやミジンコの仲間です。カイエビ類は左右2枚からなる、まさに“二枚貝”様の背甲の中に体があるのですが、頭…

サンカクフジツボ

サンカクフジツボBalanus trigonus Darwin, 1854です。 暖流系のフジツボで、津軽海峡以南の外洋に面した岩礁域の潮間帯下部に普通に見られます。また、ブイなどの浮遊物に付着する代表種でもあります。周殻は桃色の地に白い肋をもち、楯板の表面に幾列かの…

スンナリヨコエビ

今年ってあと4ヶ月なんですかぁ?! さて、 スンナリヨコエビ(近似種)Maera sp. (cf pacifica Schellenberg, 1938)と思います。 スンナリヨコエビMaera serratipalmaが国内から報告されていますが、この属には、M. pacificaや、多くの未記載種が含まれて…

ワレカラ(我から?【破殻/割殻】)

トゲワレカラCaprella scaura Templeton, 1836と思います。 頭部後端から前方に湾曲した大棘をもち、第4~第7胸節背面に突起をもつのも特徴ですが、1)第2咬脚の底節が長くて、第2胸節とほぼ同長、2)各胸節のなかで、第2胸節が最も長いという2点が、結構重…

トガリヘラウミノミ

いやぁ~ 7月あっという間に終わっちゃいました(悲) この分じゃ今年の下半期もこの勢いであっという間カナ? トガリヘラウミノミVibilia armata Bovallius, 1887です。一見ヨコエビっぽい容姿ですが、クラゲノミの仲間です。 hossyさんからいただき…

ウミホタルモドキ

今日から7月。2011年も下半期に突入デスよ!! さて、も~ホントねたがなくて... ということで、ほとんど知見を持ってませんが、 ウミホタルモドキEuphilomedes japonica (G.W.Müller, 1890)です。 記事は追って加筆します。 ですが、写真トホホです。先…