マツイウミチョウ

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マツイウミチョウ Argulus matuii Sikama, 1938といいます。海産魚の寄生虫です。

haginohanaさんからいただきました。関連サイトはこちら(↓)
http://blogs.yahoo.co.jp/haginohana/35173754.html

 上に詳しく記しましたが、本種はイサキParapristipoma trilineatumから採集されたモノについて記載された種のようです。でもNob!!の手許には記載論文(新種として報告された論文)がありませんので、詳しいことは解りません。国立科学博物館の図書館に所蔵されているそうなので、なんとか入手したいです。その論文掲載誌、タイトルみるとシャンハイの科学雑誌のようです...

 ちなみに、haginohanaさんは、シマアジについていたのを採集されたそうです。魚は購入されたものでしょうか?

 つまり、まだまだ研究が進んでいない生き物なので、どんな魚に着いているのか解らないってことですかね?



「原色検索日本海岸動物図鑑(供法廚坊悩椶気譴討い觴鑪爐任垢、とっても貴重な標本とのことです。

 このグループを研究されている長澤先生に標本をお送りしてみていただきました。
 先生は、淡水産・海産にこだわらず、広くチョウ類の情報と標本を求められております。御協力のできる方がおられましたら、先生にご連絡ください(↓)
 http://home.hiroshima-u.ac.jp/aquacult/jpn-staff.html
(御名前の少し下にメールアドレスの記載があります)


 チリモン(ちりめんじゃこ混入物)として、本種と思われるチョウが採集された記録もあります(↓)
http://blog.goo.ne.jp/tirimon_osaka/e/a180fdde84ea570e2b3dec4cd0c7e064


[参考文献]
1)西村三郎.1995.鰓尾亜綱.In西村三郎編,原色検索日本海岸動物図鑑(II),pp.113-115.保育社,大阪.
2)齋藤暢宏・長澤和也.2010.マツイウミチョウの再記載.日本生物地理学会会報,65:123-128.
3)Shikama, Y. 1938 On a new species of Argulus found in a marine fish in Japan. Journal of the Shanghai Science Institute. Sect. III, 4: 129-134, pls. VI-XII.

2)の論文はweb上でPDFを入手できます(↓)
http://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/00030963