マルヒオドシエビ(続 中・深層浮遊性エビ類)

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マルヒオドシエビ. Hymenodora frontalis Rathbun, 1902 です。

中・深層浮遊性のエビで、水深2400~5600mに分布します(この写真の標本は水深700m位)。
北太平洋がタイプ産地で、北海道厚岸沖や相模湾屋久島沖などから記録があり、カナダやアメリカの沖合いにも分布します。
体長は50mmを越えます。


前回のページ(↓)では、水深700m前後で多量に採集される、小型個体の写真を紹介しましたが、
http://blogs.yahoo.co.jp/yevicanidaisuki/11640475.html
今回大型の標本を観る機会があったので、写真に納めました。大型個体なので、先のものよりかは良い写りなんですが... 正直、パッと見はあんまりかわりませんね(微笑)。
スケールみていただければわかりますが、倍以上違うんですよ(汗)

●主な掲載図鑑等;
林 健一[日本産エビ類の分類と生態(41)], 1988, p.208, fig.147b.
林 健一[日本産海洋プランクトン検索図説], 1997, p.1242, pl.23, no.65.
林 健一[日本産エビ類の分類と生態, II(1)], 2007, p.41, figs.16c,d.