知人からウオノエの標本を預かりました。
頭部先端が丸っこくて、後端はゆるく弧を描き、ちょっと愛らしいです。
写真では暗ったくてわかりにくいですが、胸脚は6対しかなく、マンカ幼体のようです。
3個体預かりましたが、どれも同じサイズです。
このウオノエは飼育していたショウサイフグTakifugu vermicularis (Temminck &Schlegel, 1850) が亡くなった際、お魚の口の周りについていたそうです。
10個体ほどみられたとか。
ショウサイフグは2年くらい飼育されていたおさかなです。
では、このウオノエはいつから寄生していたのか?
マンカ幼体なので、孵化後、親個体から離脱して間がない個体です。
しかも10個体も。
さすがに飼育していたショウサイフグについていたのなら、いくらなんでも2年も飼育していたら気が付くだろうし、、、
飼育海水は、くみ上げた海水のかけ流しですが、いったんろ過はされるそうです。マンカくらいだとろ過されるか?
一時的に他の魚種も一緒に収容されるそうなので、そういった客人から感染したのかもとのこと。
じつは、まだまだ勉強不足で、ウオノエがマンカでいる期間を知りません。どなたかご存知でしたら、是非教えてください。
ちなみに国内の既知種ウオノエでショウサイフグを宿主にするものは見当たらないようです。
なお、ショウサイフグは有毒で、体表にも毒があるとか。しかも猛毒!