カラヌス・ヤシノビ

本日、『日本海洋学会海洋生物学研究集会 第回シンポジウム』in東京海洋大学@品川に出席してきました。
 
たまにこういう場に足を運ぶと、日常使っていない部分の脳みそが活性されるような気がします。(気がするだけなのですが、、、)
 おまけに講演むつかしすぎて、概ね理解不能なのですが、、、、 orz
 
そんな中でも、多少は理解できて、刺激受けたのはカイアシ類とオキアミ類のご講演でした。
 
特に、Calanus jashnovi Hulsemann, 1994の講演は興味深かったです。
 
Calanus jashnovi は同属では大型の種であるが、本邦近海の陸棚域に周辺見られるCalanus sinicus Brodsky,1962とは系統的に姉妹種群のhelgolandicus-groupに含まれること(Bradford, 1988)、C. sinicusでは学術的知見が比較的充実しているのに対し、C. jashnoviは比較的最近記載された種で、学術的知見は断片的であることなどを緒言で話され、両種の繁殖生態に関する研究結果を報告されていました。
 
内容をここに書くわけにはいきませんが、、、
比較的近縁とされるこの2種の繁殖戦略がここまで異質であることに驚きました。
論文公表されたの知ったら、紹介したいと思います。
 
なお、Calanus 3種(両種とC. pacificus)のコペポディット期の識別について、Nonomuraほか(2011)による報告があります。文献収集していますので(未読)、早速勉強します。
 
 
<文献>
Nonomura, T., Nishida, S., Tsuda, A., &Yasuda, I.  2011.  Morphogical characters for practical identificationof the copepodite stages of three sympatric Calanus species in the western North Pacific, with concurrent applicationof species-specific PCR.  Journal of Plankton Research, 33(10): 1496-1509.