観察機材

自宅で甲殻類の観察をするようになって10数年になります。

就職し、すぐに顕微鏡を手配しました。

東大赤門前に店舗をもつ、知るヒトぞ知る、「浜野顕微鏡」を知人から教えていただき、相談に行きました。
店主の浜野一郎氏は、商売人というよりは、熱心な「あきんど」といった感じの方で、当方の用途を聞き、1年をかけて、この商品を探してくれたのでした。
最初は、中学校の実習などで使う生物顕微鏡を求めていったのですが、「これから永く顕微鏡を使うのであれば、そういったものでは目をだめにしてしまいます。高価ではありますが、ちゃんとした顕微鏡を使われることを薦めます」といって、当方の予算に応じてこの機種を選んでもらったのです。

イメージ 1


伝票が手許にのこっていて、納品日は平成7年6月25日となっています。
結婚の前の年です。
就職後のわずかな蓄えと、その年のボーナスを使い果たした大きな買い物でした。

所帯をもった数年後に、「結婚資金にもせず、ああいった買い物をしたことに驚いた」というようなことを家内から言われたのですが、正直、独身時代に購入しておいてよかったと思っています。

高い買い物ではありましたが、十分もとは取ったと思いますし。

なお、この買い物のいきさつを話していたら、学会で知り合った甲殻類研究者の大先生から、「研究者であるなら、車を買う金があったらいい顕微鏡を買った方がいい」ということをいわれたことがあります。その先生とはいまでも懇意にさせていただいています。


イメージ 2


こちらはAF一眼レフカメラ。フィルム版です。学生の頃ひと夏バイトして購入しました。

カニやエビの接写や、顕微鏡に装着してミジンコの写真などを撮影してきました。(AF機能はほとんど使ったことがありません(苦笑))
私の愛機です。

でも、このカメラにはそろそろ隠居してもらおうと考えています。
そろそろデジいちが欲しいな。