ゾエア初号機(ZOEA-0)

イメージ 1

いこまる様のブログを拝見し、いてもたってもいられず、ゾエアを作りました。
実は私もゾエア好きなんです(笑)

http://ikomaru.blog.eonet.jp/zufu/2009/02/post-9b2a.html


いこまる様は、型紙による「折り紙」なんですが、不器用な(というかズボラな)Nob!!はペーパークラフトもどきでいってみました。写真ではわからないでしょうが、セロテープでべったべった貼りまくりだし、材料も実はミスコピーなんです(大笑)。
 息抜きではじめたのですが、試作品をざっくり作っているつもりだったのに、3時間以上もかかってしまった(汗)。当初は針金や割り箸で骨格を作り、紙粘土やスポンジで体を、なんていろいろ構想(妄想?)はあったのですが... ペーパークラフトは、それはそれでイケてるような気がしませんか。眼は当初の計画どおりビー玉を使ったのですが、これが重い重い!! 重心が非常に悪いです。背棘の先端から額棘の先端まで17cmもあります。手のひら大です(超巨大ゾエア!!!)

これを後でバラして型紙にして、ちゃんとしたのを作り直します(っていつのことやら...)
でも、しばらくは彼を飾って楽しみます!

そこでこの子、命名「ゾエア初号機Zoea-0」といたします。


-・-・-・-    -・-・-・-



カニのゾエア幼生の種類を調べることがあります。「しらす」のページでも書いたように、日本近海に生息するカニ類のうち、ゾエアがわかっているのは20%くらいなんです。つまり、ゾエアの種同定ってかなり難しいのです。
http://blogs.yahoo.co.jp/yevicanidaisuki/4269271.html

日本海プランクトン検索図説」と「日本産十脚甲殻類幼生の文献目録」という文献リスト、手持ちの関連文献の情報を駆使して、調査海域に生息する(であろう)カニの種類も考慮に入れて、種同定を行うのですが、いつもスリリングでエキサイティングです。場合によっては抱卵メスを捕まえてきて、ゾエアを孵化させて照合することもあります。機会があったらこの話も書きたいですね(^_^)v




[参考文献]
1)小西光一.1997.軟甲綱(幼生):十脚類.in千原光雄・村野正昭編.日本産海洋プランクトン検索図説.pp.1439-1479.東海大学出版会,東京.
2)村岡健作・小西光一.1988a.日本産十脚甲殻類幼生の文献目録/短尾類(1).海洋と生物,55:124-127.
3)村岡健作・小西光一.1988b.日本産十脚甲殻類幼生の文献目録/短尾類(2).海洋と生物,56:199-201.
4)村岡健作・小西光一.1988c.日本産十脚甲殻類幼生の文献目録/短尾類(3).海洋と生物,57:267-269.
5)村岡健作・小西光一.1988d.日本産十脚甲殻類幼生の文献目録/短尾類(4).海洋と生物,58:382-384.
6)村岡健作・小西光一.1989.日本産十脚甲殻類幼生の文献目録/異尾類.海洋と生物,60:45-48.
7)村岡健作・小西光一.1995.日本産十脚甲殻類幼生の文献目録/長尾類.海洋と生物,98:259-262.