倉持利明博士(国立科学博物館)のご講演に参加してきました。
「寄生虫の出現と多様性」
市民向けの講演会と聞いて参加したのですが、、、 いやぁ~ 専門的なご講演でした。非常に勉強になりました。
すべてにおいて勉強になったのですが、「寄生」の定義として次の学説を支持されているというのが印象深かったです。
・寄生虫は他の生物(=宿主)を生活環境と食料源として利用する
・外界の環境との関わり合いのすべて、または一部を宿主にゆだねる
・「寄生」という言葉は。寄生虫と宿主が別の種類の生物である場合に限り使用される
(スライドの文言のまま)
ここで興味深いのは、この定義に「寄生者は宿主に害を与える」という記述がないことです。目からウロコでした。
辞典や多くの書物の「寄生」の概念は間違っているともいわれていました。
このほか、3番目の項目についいて妊娠中のお母さんと胎児の関係を挙げていました(苦笑)。Nob!!は、「ミツクリエナガチョウチンアンコウの雄は小さく、メスの体に寄生する」という解説に以前から違和感を持っていましたが、なんか今日スッキリしました。