2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

暖海性カラヌス類③:ウンディヌラ・ヴルガリス

大型のカラヌス科浮遊性カイアシ類、Undinula vulgaris (Dana, 1852)です。 暖海表層性の種類で、黒潮流域に出現します。駿河湾奥部(三保半島)での周年調査では、20.3~26.8℃になる時期で、確認されています。 体形は普通のカラヌス体形(フットボール様の…

(続)中・深層浮遊性ヨコエビ類

水深500~800m位から、大型プランクトンネットで曳網したプランクトンサンプルの中には、中・深層浮遊性ヨコエビ類が比較的普通に採集されています。(あっ!海の話です。コレ) クラゲノミ類のようなプランクトン性の端脚類です。 ただ、Nob!!が知るかぎり…

オンケア・ヴェヌスタ(ヴェネラ型)

Oncaea venusta f. venellaという海産浮遊性カイアシ類です。 世界中に分布し、日本近海では暖流域から採集されます。 この体勢、「交尾前ガードprecopulatory mate guarding」といいます。 下のでかい方がメスで、上でしがみついてるのがオスです。 メスは…

暖海性カラヌス類②:カンソカラヌス・パゥパー

小型のカラヌス科浮遊性カイアシ類、カンソカラヌス・パゥパーCanthocalanus pauper (Giesbrecht, 1888)です。 体形は普通のカラヌス体形(フットボール様の左右対称な流線形)で(図A・D)、棘や突起などの特徴に乏しい種類です。 体長はオス・メスとも1.3…

多摩川のテナガエビ類

このエビ、テナガエビの仲間ですが、多摩川河口域で採集してきたゾエア幼生が成長したものです(@_@) 職場でペットとして飼育されていました(お世話をしていたのは主にパートさん達)。 エビのゾエアを採ることが目的ではなかったのですが... 試料に…

暖海性カラヌス類①:コスモカラヌス・ダーウィニ

カラヌス科浮遊性カイアシ類の1種、コスモカラヌス・ダーウィニCosmocalanus darwini (Lubbock, 1860)です。 種名が、かのチャールズ・ダーウィン(Charles R. Darwin)に献名されています(この経緯はよく知りません)。なお、今年はダーウィン生誕200年にあ…