2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧

パラカラヌス・オリエンタリス

Paracalanus orientalis Itoh & Ueda, 2022[2022.7.30種名を変更し、記事若干加筆しました]沿岸の動物プランクトンとしてもっとも量の多い、重要種の1種です。体長0.8~1.0mmの小型のカイアシ類(カイアシ類としては中型)ですが、現存量は莫大です。沿岸…

ヤシガニ

ヤシガニBirgus latro (Linnaeus, 1767)です。 体長12 cm、体重1.2 kgに達する巨大なヤドカリです。 (写真の標本は甲長14.5cm、うち前甲長8cmです) 稚仔期には宿貝を背負いますが、成体は裸体です。 裸体生活は、体が大型化しすぎたため、利用できる宿貝が…

クリスマス島のアカガニ

みなさま! めりぃ~・くりすますぅ!!(こればっか) みんなは今年一年よい子でしたか? サンタさん来るかな? 当のNob!!は・・・ん~~~~ ということで、今回はクリスマス島のアカガニGecarcoidea natalis (Pocock, 1888)です。ベタですかね? っていう…

カクレエビ

カクレエビ Conchodytes nipponensis (De Haan, 1844) netみてると、タイラギから出てくるこのエビについての問い合わせみたいな記事をよく見ます。食材ののなかから異物、それも生き物がでてくるのだから、驚くのも無理ないですが。 テナガエビ科・カクレエ…

オオコシオリエビ

オオコシオリエビ Cervimunida princeps Benedict, 1902 水深76~430mに生息。金華山・山形沖~九州の両沿岸に分布。 食用種で、ローカルに流通しているよう。写真の標本も築地で購入したモノ。産地は焼津(駿河湾西岸)だそうです。 参考サイト http://www.…

ダイオウグソクムシ(大王具足虫)

本日(2008/12/14)、「どうぶつ奇想天外」(TBSテレビ、日曜夜20:00)で、ダイオウグソクムシBathynomus giganteus A. Milne Edwards, 1879が紹介されていました。 これ、世界最大級の等脚類で、「減色甲殻類検索図鑑」(武田, 1982)によれば40cmにおよぶ…

ナミオウオノエ(「アオアジノエ」改め)

isenokuromesdaka氏から送っていただいた標本の写真を撮りました。 「アオアジのエ」論文化計画、ちゃくちゃくと(?)進行中です(笑) ↓ 論文化されたようです。 先の記事でゆめえびさんから、「アオアジノエにまだ別の寄生虫が付いているのでしょうか?」…

11歳おめでとぉ~~!!

今日、長女の11歳の誕生日です。 はっぴぃ~ばぁ~すでぇ~~!・ まい・どぉぅ~たぁ~~~!!!・・って、前にもやったなこれ(^_-)v 今日はポケモンセンターに家族でいきます。誕生日にいくとなんかいいことがあるんだって。子供は楽しいことがてんこ盛り…

捜し物はなんですか?

先週末、家内に言われてしぶしぶと部屋の掃除をしていました。 すると、なんっと!! なくしてしまった文献の固まりが衣装ケースのなかから出てきました。 知人から送ってもらった論文の別刷なんですが、どこ探してもなくって、「なくなっちゃったからまたち…

12年目に突入

本日平成20年12月8日。我が家では結婚12年目を迎えることができました。これも皆さま方の日頃の御支援あればこそと、御感謝申しあげます。 家庭をもって干支がひとまわり、やっと「家族」って実感が持てるようになったかな? この絵は長女が3才の時、弟の誕…

今月の甲殻類(12月)

みなさま! Nob!!です。 いよいよ師走。慌ただしい時期ですね。今年1年、どのような年だったでしょうか? さて、今月の甲殻類はオトヒメエビStenopus hispidus (Olivier, 1811)です。紅白でおめでたそうなエビでしょう! このエビ、岩礁のクボミなどに雌雄の…

モロトゲアカエビ

モロトゲアカエビ Pandalopsis japonica Balss, 1914 市場では「しまえび」って呼ばれるのかな? 縞模様の美しいエビです。購入してから撮影まで時間がたってしまったので、かなり黒づんでます。トホホ... 写真の個体は標本にしたけど、のこり(何個だっ…

カラヌス・シニカス・・・・の絵

なんとなく..... 14~15年前に描いた絵です。 メタリックな感じでプランクトンを書いてみたかったのですが... おふる様、カット画の手ほどきしてくださいm(--)m 下手な絵だし、脚がゆがんで付いてるんですが、この絵気に入ってるのです..... まさに下手の横…

アリマ?

これはシャコ類の浮遊幼生です。プランクトンとして採集されました。 おそらくはシャコOratosquilla oratoria (De Haan, 1844)の幼生でしょう。 プランクトンの研究者はシャコ類の幼生を一括して「アリマ幼生alima」って呼びます。ですが、シャコ類の研究者…

ノープリウス

節足動物の中で甲殻類を特徴づける形質の1つに「発生初期にノープリウス幼生期を経る」というものがあります。 基本的にはノープリウス幼生で孵化するということです。ですが実際には卵のなかでノープリウス期を経過してしまい、もっと発達した幼生期で孵化…

カラヌス・シニカス

海産浮遊性ケンミジンコ類(カイアシ類)にCalanus sinicus Brodsky, 1965という種類がいます。沿岸域の動物プランクトンとしては、割と大型で、比較的普通に採集されるのですが、「ザ・カイアシ類」といわんばかりに均整のとれた美しい種類で、お気に入りの…