魅惑の“F”

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 あっという間に11月ですね。今年のカレンダー、最後の1枚になっちゃいました(>_<)



 先日、「フジツボ:魅惑の足まねき(岩波科学ライブラリー, 159)」(倉谷うらら著、岩波書店)という本を読みました。
 118ページのかるく読めるボリュームなのですが、その分、実にフジツボの魅力がビッシリと濃縮された。非常に濃い~い内容でした。
 書名でググってみたら、12,500件がヒットしました。大変に売れているようです。事実、非常に興味深い、魅力的な本で、この本読んでとけたFの謎が多々ありました。読み終えて、フジツボに関するモヤモヤが晴れ、またふつふつとF病が再発してきました。(“F”っていうのは著者が用いるフジツボの愛称です)

 著者の倉谷うらら様、面識ないのですが(残念ながらNob!!はフジツボ研究者の知人がほとんどいません)、この方、非常にフジツボを愛されている方で、そのオーラがヒシヒシと行間から伝わってきます。一度直接お遇いして、お話を伺ってみたいです。(感性がNob!!に近いように思いました。波長が合いそうです。この書き方失礼ですネ、スミマセン)


 実はNob!!もフジツボには興味があり、学生時代に少し集めていました。リアルに少しですが...(大汗)
 この、岩にへばり付いたカサガイみたいな石灰質の生き物が、実は甲殻類の一員という衝撃が、Nob!!の甲殻類魂を強く刺激したのだと思います。
 写真は当時集めていたコレクションです(苦笑)。もう20年も前の蒐集品。やっぱり普通種ばかりですが、カメフジツボChelonibia testudinaria (Linnaeus, 1757)やミミエボシConchoderma auritum (Linnaeus, 1767)、トゲヒメミョウガSmilium scorpio (Aurivillius, 1894)なんてのも含まれています。レアアイテムってほどではないですがネ

 当時は、「新日本動物図鑑(中)」や、「付着生物研究法:種類査定・調査法」くらいがフジツボの図鑑で、フジツボ学は多々の専門書から読み説くしかなく、結局挫折しちゃいました。エボシガイ類については「完胸目,機ネ柄蔓脚類,甲殻綱,蔓脚亜綱.日本動物分類,第九巻,第一編,第五号」(弘 冨士夫著,1937)が大学の図書館にあり、けっこう夢中になり、今再び勉強しなおしています。
 有柄類(エボシガイ類)の情報って、フジツボに比べて非常に少なくて(単に勉強不足なだけなのですが)、その分、萌えちゃウンですよね。先のTCSで入手した図鑑「台湾藤壺誌I」は大変ありがたいです。

 Nob!!はレアもの嗜好はあまりないのですが、やはり見てみたい種類っていうのも少なくありません。
 この機会に、欲しいものリストにいくつかのフジツボエボシガイを加えたいと思います。