ムラサキハダカエボシ

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<写真は採集者による>


ムラサキハダカエボシParalepas quadrata (Aurivillius, 1894)と思います。
(今WoRMS見たら、学名はこちらが有効のようです)


 イセエビやカニ類の甲羅に付着するエボシガイ類で、Nob!!のお気に入りです。
ですが、この色彩は初めてみました。


 弘(1937)の本種の記載には、「時には側面中央に橙紅色の縦走斑が明瞭に見える事がある」と記されているので(p.69)、たぶんこの色彩のことを指すのだと思います。


 
職場の後輩から頂いたもので、宿主は甲幅6 cm程度のメスのショウジンガニGuinusia dentipes (De Haan, 1835)です。三浦で56匹捕まえたなかの、1匹についていたとのこと(2018.12.9)。
カニは塩ゆででいただいたそうです。


 


<参考文献>
弘 冨士夫.1937.完胸目,.有柄蔓脚類,甲殻綱,蔓脚亜綱.日本動物分類,第九巻,第一編,第五号.三省堂,東京.pp.11682 figs.