カラノイデス・フィリピネンシス【暖海性カラヌス科カイアシ類⑥】

 

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Calanoides philippinensis Kitou & Tanaka, 1969(成体メス、PL:2.13 mm)です。スケールバー=1 mm。

 

東シナ海の動物プランクトン分析をしていると、3~4年に1個体くらいコペポダイト幼体(たぶん第5期)をみることはありますが、成体を見たのは初めてです。

頭部先端がキールになっていて特徴的。

 

『日本産海洋プランクトン検索図説』(1997)以外でみたことないなぁと思っていたら、『日本海プランクトン図鑑』(1966)よりも後に記載された種なのですね。記載論文持っていないので、メモっておきます。

 

Calanoides属は6種が知られているようなので(WoRMS)、本種の特徴を調べてあとで加筆します。なお、Nob!!の修論では、Calanoides acutus (Giesbrecht, 1902)とC. carinatus (Krøyer, 1849)の2種が出現していたので、本属には結構愛着があります(Saito & Kubota, 1995)。

 

 

 

<記載論文>

Kitou, M. & O. Tanaka, 1969. Note on a species of Calanoides (Copepoda; Calanoida) from the Western North Pacific. Oceanogrl Mag. 21: 67–81.(未収集)