ウカレソコミジンコ

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 ウカレソコミジンコEuterpina acutifrons (Dana, 1852)の雄です。
 海産プランクトンの普通種で、外洋でも沿岸でもみられます。図鑑には「世界の各大洋に分布」とされます。雄はちょっとレアかも。
 撮影中、大事な触角が折れちゃいました(涙)。体長もはかり忘れてるし、右側面撮ってるし... 「体長雌0.50~0.75mm、雄0.52~0.60mm、0.65~0.70mm」だそうです。雄には2形あるらしいです。
 図鑑などでは、背面からみた体のアウトラインを画いた図が掲載されていますが、本種は横から見たこのフォルムがたまらなくイカします。
 ソコミジンコ類(ハルパクチクス目カイアシ類)は雄の第1触角が把握器になっていますが、本種は特に立派です。


●主な掲載図鑑など:
Mori [Pelagic Copepoda from neighboring waters of Japan], 1937, p.117, pl.64, figs.11-13, pl.65, figs.1-3.
田中於菟彦[新日本動物図鑑(中)], 1965, p.493, No.566.
山路 勇[日本海プランクトン図鑑], 1966, p.386, pl.120, No.4.
蒲生重男[原色検索日本海岸動物図鑑(供法,1995, p. 70, fig. 21-54A~C.
岩崎 望[日本産海洋プランクトン検索図説], 1997, p.957, pl.208, no.333.





[参考文献]
1)蒲生重男.1995.海洋動物相と数種の海産甲殻類についての系統分類学および生物学的研究の概観.海洋と生物, 100:370-379.