水族寄生虫学

ムラサキハダカエボシ

<写真は採集者による> ムラサキハダカエボシParalepas quadrata (Aurivillius, 1894)と思います。 (今WoRMS見たら、学名はこちらが有効のようです) イセエビやカニ類の甲羅に付着するエボシガイ類で、Nob!!のお気に入りです。 ですが、この色彩は初めてみ…

ガヤ(ヒドロ虫)からみつかったアミの論文

伊豆大島ネイチャーガイドさんが、自身のフィールで発見した、ガヤ(ヒドロ虫)に着くアミについて、研究論文として発表されました(Saito et.al., 2018)。 この発見は、アミ類がヒドロ虫類と共生する、世界で初めての記録になるそうです。 アミは Pleurery…

サクラエビのヤドリムシ:Holophryxus fusiformis

注意)示した写真は、Huang et al.(2018)のFig.5から転載しました。 今日、netチェックしていたら、興味深い論文を発見いたしました。 台南大学のHuang, Ming-Chih(黄銘志)先生、日本の齋藤暢宏氏、下村通誉博士による論文です(Huang et al., 2018)。 …

オキアミのきせいちゅう~

たまに見かけます。 ついているときはそれなりに! これがPsendopecoelus japonicus (Yamaguti)かどうかは、もうちょっと勉強してから、、、 だってKomaki(1970)には寄生虫の画が無いのだもの。 ~・~・~・~ さっそく、ソフト系寄生虫ご専門のI下博士か…

【甲殻類備忘録】 謎は解けたゼ! (オキアミの寄生虫の話)

永年の謎がいま解けました。(解いたのはオイラじゃないけどね・謝) 論文はnet上から入手可! 便利な世の中ジャ。 Psendopecoelus japonicus (Yamaguti) だそうです。 <文献> Komaki, Y., 1970. On the parasitic organismsin a Krill, Euphausia similis…

シダムシ論文

-=●●=-・ -=●=-・ -=●●=-・ -=●=-・ -=●●=-・ -=●=-・ <2017.8.23加筆> シダムシ論文読んでいて、重要な(と思う)記述を見つけたので、忘れないうちにメモしておきます。 Grygier(1985), p.118, left: “Wagin(1957, 1976) put …

月刊誌『磯・投げ情報』(2017年9月号)

月刊誌『磯・投げ情報』(海悠出版)というアウトドア雑誌にウオノエの記事が出ていると王英さんから教えていただきました。 出先の食堂に備えつけてあった雑誌をたまたま目にしたそうです。 2017年9月号 http://www.kai-yu.co.jp/contents/monthly/isonage/…

【甲殻類備忘録】シパダニア・セレリネ

以前から、SNSなどで見かける、ヒトデの体表に付着するコペ。 屋久島のガイドさんのブログに紹介されているの、ご本人から教えてもらったので、忘れないうちにメモメモ。 Sipadania celerinae Humes & Lane, 1993 (ポエキロストム目・Pseudanthessiidae科…

ウオノエ類の系統分類

ウオノエ科等脚類に関する非常に重要な論文が公表されています。 Hataほか(2017)。 愛媛大学の研究グループのようです。Netでもよく試料を探されているのを拝見していました。 日本国内外のウオノエ類29種について、ミトコンドリア16S rRNAとCOIの分析から…

イソガニフクロムシの生活史【甲殻類備忘録】

思うところあって、フクロムシのこと調べました。 難しい文献はあと回しにして、高橋博士が日本語で執筆されたフクロムシの話しを読みました(高橋, 2001, 2004)。 博士自らが記載されたフクロムシ類、イソガニフクロムシPolyascus polygenea(Lützen & Taka…

マンマルウオノエ 【甲殻類備忘録】

Netさまよっていて、文献にたどり着きました。(石森ほか, 2013) 山内先生の論文で引用されていて、タイトルは知っていたのですが、非常に興味深い内容でした。 ヤマトミズンAmblygaster leiogaster (Valenciennes,1847)とホシヤマトミズンA. sirm (Walbaum…

【甲殻類備忘録】オオタルマワシの”タル”

以前FBのコミュニティで見た文献ですが、メモ取り忘れてしまって、調べるのに苦労しました(苦笑)。 この論文の図が紹介されていました。 オオタルマワシPhronima sedentaria (Forskål, 1775)のタルのバリエーションが記載されていました。 まだ現物見てい…

トリカジカエラモグリ <新種のウオノエ!>

トリカジカエラモグリElthusa moritakii Saito & Yamauchi, 2016といいます。 最近新種として報告された、トリカジカの鰓腔に寄生するウオノエ類です。 トリカジカEreunias grallator Jordan & Snyder,1901(トリカジカ科)というのは、なんだかごっつい感じ…

ヤドカリノハラヤドリ(ん?)

昨年の日本甲殻類学会で知り合ったH林さんから、「飼育していていた深海産のヤドカリが死んだので、貝殻から取り出したら腹部にヤドリムシが付いていた」という趣旨の問い合わせを受けました。 写真も拝見しましたが、まだ勉強不足で、この情報だけで同定す…

ホシノノカンザシとシンノカンザシ(text only)

知人のファンダイバー“J”女史から質問を受けました。 「ホシノノカンザシとシンノカンザシってよく似ているのですが、同じ種類じゃないのですか?」 よく似ているとはどこを見ているのでしょうか? ということで、この2種の違いを調べてみようと思いました。…

ショウサイフグと謎のウオノエ

知人からウオノエの標本を預かりました。 頭部先端が丸っこくて、後端はゆるく弧を描き、ちょっと愛らしいです。 写真では暗ったくてわかりにくいですが、胸脚は6対しかなく、マンカ幼体のようです。 3個体預かりましたが、どれも同じサイズです。 このウオ…

ハナガタムシ

ハナガタムシAnthosoma crassum (Abildgaard, 1794)です。 サメ類の寄生虫です。カイアシ類です。 学生のころ、初めて図鑑で見てから、その奇抜な造形にすっかり魅せられ、見たくて見たくてたまらなかった寄生虫です。 図鑑には強大な第2触角が描かれていま…

モミジガイシダムシ

モミジガイシダムシです。 なんかはばたいてます。(使途みたい!?) 記事は追って加筆します。(謝) ­~・●・~ ~・●・~ ~・●・~ ~・●・~ ~・●・~ ~・●・~ <2016.6.7加筆> Dendrogasterastropectinis (Yosii, 1931) モミジガイシダムシです。 シダムシは…

GW到来!

GW到来デスヨ! ヒャッホ~イ! じーさんウキウキですとも しかしこの標本の山、、、 どないしょー!(汗)

シムランスのヤドリムシ

フィコカリス・シムランスPhycocaris simulans Kemp, 1916というエビがいます。 モエビ科の1種で、和名は無いようです。 (写真はcalappaさんのブログから借用いたしました。感謝々々です) http://urumacalappa.blog.fc2.com/?q=%E3%82%B7%E3%83%A0%E3%83%A…

シダムシ・ノート(謹賀新年)

謹賀新年 皆さま、明けましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いいたします。 さて、 寄生性甲殻類を調査していると、そういった研究家が珍しいのか、けっこう面白い問い合わせをうけることがあります。 昨年の『日本甲殻類学会第53回大会in東京海…

サッパヤドリムシ

FB友のM女史からサッパSardinella zunasi (Bleeker, 1854)の頭部についていた寄生虫をいただきました。 サッパヤドリムシAnilocra clupei Williams & Williams,1986と思います。和名「サッパヤドリムシ」は原記載論文中で命名されているそうです。 釣獲され…

モジャコのカリムス

先日のブリ稚魚(モジャコ)尾柄部寄生ウオノジラ幼体ですが、個体③の写真を撮っときました。腹側です(カワゆす!)。勉強したらまた加筆します(謝) http://blogs.yahoo.co.jp/yevicanidaisuki/34732927.html

ブリの寄生虫

先日、知人のOさんから、「Nob!!さんの好きそうなものが、ブリ稚魚についていましたよ。見たいでしょ」と4匹の魚体を見せてもらいました。悔しいことにど真ん中で、すっかりしてやられました。 4匹のブリ稚魚には、計9個体のウオジラミ幼体がついていました…

ウオノエめも

遊漁者(実は現場でよく逢う同業者)からの情報をメモ! 大磯で釣獲されるサバの尾柄に高い頻度で黒いウオノエが寄生しているとのこと。 寄生率にして約80%!! しかも一緒に釣れるアジやイワシにはついてなく、宿主特異性が顕著。 画像が無いのが残念ですが…

メダマイカリムシきたぁ~~~~

先日Y様からお送りいただいた冷凍標本のうち、ヤリヌメリのメダマイカリムシ類のみ観察しました。お昼休みの40分で。というのも、じつはこの魚のみ職場でクレームついてしまって、、、 こんな貴重な標本なのに、みんなわかってないなぁ メダマイカリムシ類は…

サラサノハラヤドリ

本日、日本産エビヤドリムシの新種記載論文が、学会誌“SpeciesDiversity”に掲載されました。 サラサノハラヤドリAnisarthrus okunoi Saito &Shimomura, 2015 和名の示すようにサラサエビの腹部腹面に寄生するそうです。日本から97番目のエビヤドリムシとなり…

ヒジキムシ科カイアシ類の追加種!

上野先生から、最新の御業績を賜りました。ありがとうございます。 これが、大変すばらしく、忘れないようにブログで紹介させていただきます。 Uyeno, D. 2015. Systematic revision of thepennellid genus Creopelates Shiino,1958 (Copepoda: Siphonostoma…

こどもの日ぃ~

こどもの日ぃ~ 昨年は田んぼ調査で結構アクティブでしたが、今年のGWはかなりインドアです。 今、ある深海魚に寄生していたウオノエの調査をしておりまする。(屋内の作業デス) 写真は瀬戸内海の底質調査の標本中から見出しました。 寄生性の甲殻類ではな…

ヒジキムシ目録(キター!!)

先日、Nagasawa先生から大著の別刷pdfをいただきました。ありがとうございました。 これは驚愕です!! 日本産ペンネラ科Pennellidaeカイアシ類14属45種と未同定種(9種)に関するチェックリストを公表されたのです。 14属には全てに和名が新称され、 45種の…