また、これまで記録された分布水深は28-240 mなので、この論文の調査水深(15-30 m)は、かなり浅い記録となります。
発見されたのは、シロガヤAglaophenia whiteleggei Bale, 1888、ドングリガヤGymnangium hians (Busk, 1852)、ツツガヤDentitheca hertwigi (Stechow, 1909)、スダレガヤPlumularia habereri Stechow, 1909、その他未同定ヒドロ虫からで、調査フィールド約6800 m2の範囲内23か所のガヤの群落から、47日観察されたと記されています。(調査は2015年3月から2017年8月まで)
ですが、驚異的なのはこのガイドさんの観察の濃さで、Table 1に調査期間中の月当りの調査日数が記されていますが、まさに半端ない日数です。
また、この論文では、既知の(サンゴを除く)刺胞動物共生性アミ類について取りまとめられていて、この表と考察も大変勉強になります。
Saito, N., Hoshino, O. & Fukuoka,K., 2018. First record of Pleurerythrops secundus (Crustacea, Mysida) in association withbenthic hydroids (Cnidaria, Hydrozoa) in shallow waters of Izu-Ohshima, Pacificcoast of central Japan. CrustaceanResearch, 47: 137–143.