アメリカカブトエビTriops longicaudatus (Le Conte, 1846)です。
ジュニアと採ってきました(↓)。
http://blogs.yahoo.co.jp/yevicanidaisuki/18479805.html
日本国内にもっとも広く分布するカブトエビ類です。
国外では北アメリカ、西部メキシコ、アルゼンチン、西インド諸島、ガラパゴス諸島、ニューカレドニア島、ハワイ諸島に分布するそうです。
メスしかいない種類です。東海地方以西に分布するアジアカブトエビは雌雄がいます。
日本には3種のカブトエビ類が分布していますが、これらはいずれも外来生物と考えられています。古文書にはホウネンエビの記載や図がみられますが、カブトエビにかんする記録はないそうです。
カブトエビ類が国内ではじめて確認されたのは大正5年(1916)で、香川県から。
アメリカカブトエビは第2小顎が無いことで、アジアカブトエビやヨーロッパカブトエビから区別されます。
●主な掲載図鑑など;
上野益三[原色動物大図鑑(検法, 1961, p.141, pl.70, No.2.
上野益三[新日本動物図鑑(中)], 1965, p.439, No.362 .
上野益三[日本淡水生物学], 1973, p.406, fig.20-27.
武田正倫[原色甲殻類検索図鑑], 1982, p.254, No.777.
長縄, 2001, p.80, table 3.
カブトエビ類には詳しく、わかりやすい解説書があります。
(参考文献)
1)秋田正人.2000.カブトエビのすべて:生きている化石<トリオップス>.125 pp.八坂書房,東京.