アメザリシンポジウム

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10数年ぶりに、神奈川博きました(^O^)



「本当はこわいアメリカザリガニ
たいへん勉強になるシンポジウムでした。
のっけから勧善懲悪でしたね(日本語ヘンかな?)。いゃぁ~、彼らの悪玉っぷりったら!!


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日本の何処にでもいて、子供達のアイドルであるアメザリですが、実はとんでもない有害生物だったんです。

そもそもアメリカザリガニ外来生物で、1927年(昭和2年)に鎌倉市に荷揚げされたわずか20個体が国内起源となって蔓延したものなのです。いまでは日本全国、島嶼部にまで分布していて、「もう日本の生態系に溶けこんでるのでは?」っていう安易な(非科学的な)考えがまちがえのもとなんですね。Nob!!なんて、日本の原風景の一部になっているって勝手に思っていました。

アメザリは止水性の大型甲殻類で、比較的植食性が強いのだそうです。
要するに、アメザリは止水環境の植生を荒らしてしまうんだそうです。
希少な水生昆虫(ゲンゴロウ類やトンボ類など)の棲息地に、アメザリが浸入してしまうと、浸入地で短期間に大繁殖し、植生を荒らしまくり、結果これら水生昆虫の姿がきえてしまうっていう事例が少なくないんだそうです。しかも彼等の繁殖力はすざましく、とってもとっても駆除しきれないのだそうです。

問題なのは、この新たな環境への浸入のほとんどが、人為的なものである可能性がすこぶる高いということです。そもそもアメザリは海を渡れないのだから、島嶼部のアメザリって...  恐らく放流する方に悪意はないのでしょうが、
アメザリはカッコいいイカしたいきものだけど、生態学的には極悪な有害生物ってことを、もっと周知していかなくてはならないってことですね。

つまり、無暗にアメザリを放流しちゃダメってこと。

アメザリ自体に罪はないから、無暗に退治するのも抵抗ありますが... 外来種による生態系への改変は不可逆的なもので、けっしてもとには戻らないことを認識しなくてはならないんです。


ちなみに、アメリカザリガニは「特定外来種」に指定されていません。法的な規制がかせられないってことです。でも、これから国内に浸入することを懸念し、ザリガニ類5種が第二次指定(平成17年12月14日付け公布)によって規制対象にされているため、アメザリの危険性をもっと明確にすることで、将来的には法規制を受ける生きものになるかも知れません。現時点では環境省による「要注意外来生物」に選定されています。

詳細はこちら↓↓↓
http://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/caution/detail_mu.html#1