ザ・メガロパ(プルートゥ?)

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 東シナ海プランクトンサンプル、水深300~400mで1個体だけ見つけました。
 胸部付属肢(ハサミ脚・歩脚)がひとつ残らずとれちゃってますが、それでも写真に残す価値のある一品だと思い、撮影台までつくっちゃいました(^_^)v


 頭胸甲前縁に一対の巨大な“ツノ”を持ちます。また、第2腹節背面に、前に向くフック状の突起を備え、頭胸甲背面にも大きな突起(先半分は欠損)があります。頭胸甲長は3.1mmです。

 これ、村岡健作先生がミズヒキガニEplumula phalangium (De Haan, 1839)のメガロパとして報告された種類と同じだと思います。
 村岡先生は、四国沖水深0←350mから採集された4個体のメガロパについて御報告されています。9月から11月にかけて採集されたプランクトンサンプルから見つけられたそうです。
 Nob!!の写真のメガロパは6月に採集されたモノです。


 テグスがバッチリ写っちゃっていて、写真としてはブーなのですが、この不安定なサンプルを、真上と真横から撮影するのに結構苦労したんですよ(汗)





[参考文献]
1)Muraoka K. 1989. The megalopa of Eplumula phalangium (De Haan) (Crustacea, Brachyura, Latreilliidae). Bulletin of the Kanagawa Prefectural Museum, 18: 47-52.
2)村岡健作.1992.カニ類幼生の形態<ミズヒキガニ類のメガロパについて>.海洋と生物,82:356-359.


ps. 当然ですがこの文献は、村岡先生御自身がまとめられた幼生目録には未収録です(目録公表後の報告ですから)
3)村岡健作・小西光一.1988.日本産十脚甲殻類幼生の文献目録/短尾類(1).海洋と生物,55:124-127.