今朝ブログちぇっくしたら、「小笠原ホエールウォッチング協会」の研究員O様からコメントをいただいていました。
「はじめまして。
グソクムシの一種と思われる生物が持ちこまれました。
種類が分からず、色々と調べていたところ、
このブログに辿り着いた次第です。
写真などから種を同定していただくことは、
可能でしょうか?
突然のお願いで大変恐縮ですが、どうぞよろしくお願いいたします。」
とのこと、
早速連絡とって、お送りいただいた写真がこちらです(お送りいただいた写真を編集いたしました)。
眼が左右接する特徴と、尾節の形態から、以前、「はじめてのグソクムシ(嬉!)」のページで触れたAegapheles excisa (Richardson, 1910)ではないかと思います。(本当は標本を確認しないと同定は断言できません。あと、本種の形態的特長についても、キチっと勉強して、追って加筆・修正いたします、、、たぶん、きっと)
先にも記しましたが、『新日本動物図鑑』に掲載される「メナガグソクムシ」が、この種のようです。
今回のグソクムシは、まだ協会でご存命とのこと!
付着部位は臀鰭。
水深300mほどで釣れたそうです。
小笠原ホエールウォッチング協会かいわいでは、ちょっとした話題の生物になっているとか。
正体究明に、当ブログがお役に立てたのであれば、Nob!!としても、ブログを立ち上げた甲斐があったというものです。
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<2017.3.7加筆>
“名前の言えないM様@陽気なブォルデモート卿”からの依頼があり、両種の違いを記しておきます。
Bruce(2004:156)より、
A. excisaは、頭部及び第1胸節が平滑なこと;頭楯frontal laminaが細長い(A. japonicaでは短く、前縁は長方形);第1~第3胸脚長節の棘状刺毛の配置;および、小さい体サイズ(A. aponicaは5~6cm)によって、A. japonicaと区別される。
ちなみに、Bruce(2004)で報告されているA. excisaの体サイズは3.5cm前後です。