分類(十脚類)
甲殻類備忘録2 ダイバーさんの間で“オランウータンクラブ”と呼ばれるカニがいます。 ほかの図鑑では“クモガニ属の1種”として紹介されているそうです。 割と広い範囲で見られるカニのようですが、このうち八丈島産の標本について分類学的検討がなされました(…
最近読んだ論文の記事を、忘れないようにメモっときます。 甲殻類備忘録1 かって、クルマエビの属していたクルマエビ属Penaeus sensu lato(sensu latoは広義のの意味)は、6亜属に分類されていましたが、Pérez Farfante & Kensley (1997)によって属に昇格…
いやぁ~ 気がついたら8月、夏休み真っ盛りじゃないですか? みなさまいかがお過ごしですか? Nob!!はもちろん仕事してますが、空いた電車は助かります。 ~・● ~・● ~・● ~・● ~・● 「シェンピンノ」という、貝類共生性のカニが発見されたそうで…
センジュエビの仲間です。 全ての胸脚がハサミ脚で、まさに“千手海老” この標本は西伊豆戸田で採集されたエビですが、それ以外のデータはありません。入手したときには退色していて、ご覧のとおりまっ白です。 永く(現時点でも)、これの種名はわかりませ…
ヤリヒオドシエビAcanthephyra actifrons Bate, 1888。浮遊性の赤いエビです。 頭胸甲背面のキールは後端まで届き、第1~第6腹節背面もキールを備える。第3~第6腹節のキール末端は棘になり、特に第3腹節の棘は大きい。背甲側面後半部に縦走隆起はない。…
小三郎Jrさんから大量の標本をいただきました。大感謝です。 ということで、小三郎Jrさんシリーズその1 コブカニダマシPachycheles stevensii Stimpson, 1858です。 このゴツゴツしたハサミ脚がたまりません。 しかし、ハサミ脚の大小の組合せが、新日本動…
エンコウガニCarcinoplax longimana (De Haan, 1833)です。ちょっと深場に生息するカニ。 職場の後輩が拾ってきてくれました。秋田から!! 底曳網の荷捌き場に遺棄されていたそうです(写真のカタチで硬直しています)。 「えっ! それってゴミ?」って思っ…
メガネカラッパです。 学生の時の蒐集品! もうネタがなくて(悲) 記事は追って加筆します。
琉球列島の砂質干潟には多くのスナカニ類が生息しているのですが、その中でも代表的な3種のカニが、実は新種だったそうです。 琉球大学亜熱帯島嶼科学超域研究推進機構の成瀬貫特命助教たちによって行われた研究でわかったそうです。って、8月にマスコミで報…
アナジャコUpogebia major (De Haan, 1849)です。 大好きな甲殻類のひつです。このフォルム、たまりません。 日本産のアナジャコ類は、Itani(2004)によってまとめられていますが、その後も、沖縄以西から新種が何種類かみつかっています。まだまだホット…
hossyさまシリーズ第4段(だっけ?) お待たせしました。hossy様、いつも感謝々々です。 いただいたこのエビ、エビジャコ科の種であることは間違いないでしょうが、実はNob!!は不得手です。 ちょうど今、海洋と生物の林先生の御連載で、エビジャコ科がはじ…
特定外来種のウチダザリガニPacifastacus leniusculus (Dana, 1852)が、関東で初めて、千葉県で発見されたそうです。利根川水系の支川と本川で、昨年9月から今年1月にかけて15個体が捕獲されています。侵入の経緯は調査中とのことですが、人為的な導入が…
めり~・くりすます!! 皆さんのところにはサンタさんは来るでしょうか?? Nob!!はイイ子じゃないんで、もう何年も来ていません(涙) なんかクリスマスっぽいこと書こうと思ったのですが...なかなか思いうかばず(>_<) ベタですが、サンタっぽいエビの…
オキエビ科のエビ類、ソコシラエビLeptochela (Leptochela) gracilis Stimpson, 1860と思います。 Nob!!の経験では、東シナ海のプランクトン試料中に比較的よくみます。(写真、ダメダメです。白い生き物ってかなり苦手(>_<)) コエビ類は、第1・第2胸脚がハ…
とうとう師走突入しちゃいました。ヤレヤレ... 皆さまの今年一年はいかがでしたか? ○・― ―・○・― ―・○・― ―・○・― ―・○・― ―・○・― ―・○・― 歳とると月日の経つのはやいですね。気を抜くとアっと言う間に季節が替わっちゃっています(って前にも書いたな…
このエビ、テナガエビの仲間ですが、多摩川河口域で採集してきたゾエア幼生が成長したものです(@_@) 職場でペットとして飼育されていました(お世話をしていたのは主にパートさん達)。 エビのゾエアを採ることが目的ではなかったのですが... 試料に…
イソコンペイトウガニHoplophrys ogilbyi McCulloch, 1908といいます。 Haginohanaさんからいただきました(↓) http://blogs.yahoo.co.jp/haginohana/40624394.html 関連ページ: http://blogs.yahoo.co.jp/haginohana/48908858.html 岩礁のウミトサカ類、…
ツノメエビOgyrides orientalis (Stimpson, 1860)といいます。 かなり変わった顔をしたエビです。決してめずらしい種類ではありませんが、むしろ普通種ですが、あまりお目にかかる機会はありません。 ドレッジや採泥器によるサンプルでは常連だそうです。 富…
ヤマトオサガニです。 SCOP 100の時に採集してきました。(↓) http://blogs.yahoo.co.jp/yevicanidaisuki/17867057.html 多摩川河口干潟では特に多いです。干潟域に生息するカニとしては大型の周囲だと思います。 Nob!!のお気に入りのカニの一つです。 -・…
チゴガニです。 SCOP 100の時に採集してきました。(↓) http://blogs.yahoo.co.jp/yevicanidaisuki/17867057.html 干潟域に生息する小さなカニですが、いろんなことが調べられていて、情報てんこ盛りです。 Nob!!のお気に入りのカニの一つです。 -・- -…
フタバヒメセミエビCrenarctus bicuspidatus (De Man, 1905) です。あまり図鑑などではみない種類です(Nob!!は掲載図鑑を知りません) このエビもKumikoさんにいただきました。Kumikoさんネタ第2弾です。 ▲▽・▽▲▽・ ・▽▲▽・ ・▽▲▽・ ・▽▲▽・ ・▽▲▽・ ・▽▲▽…
このカニはスベスベマンジュウガニAtergatis floridus (Linnaeus, 1767)というオウギガニ科のカニです。Kumikoさんに無理をいって標本を集めてもらいました。Kumikoさんみてますか? 感謝々々です。 甲幅4cm程度の小さなカニで、名前のとおり、甲には目だっ…
中・深層遊泳性エビ類です。 「中・深層」っていうのは、.... あとで書きます(汗) これら4種はいずれも水深500mくらいから大型ネットで普通に採集されるプランクトン性のエビ類です。って、水深500mから採集された標本自体が普通じゃないです…
クダヒゲガニ Albunea symnista (Linnaeus, 1766) といいます。 ガニと名付けられていますが、短尾類ではなく異尾類、すなわち広義のヤドカリのたぐいです。 分類:Inforder Anomura 異尾下目 Superfamily Hippoidea スナホリガニ上科 Family Albuneidae ク…
Nob!!は「寄生」とか「共生」というキーワードに過敏に反応します。 「寄生虫とその宿主」とかいう一覧表をみると動悸が激しくなります。 私は病気でしょうか?・・・ ひとはそれを「恋」という??? ◆◇◆◇◆◇・・・ ・・・◇◆◇◆◇ 林 健一博士は海洋と生物に連…
日本にはザリガニ類が3種類生息しています。 そのうちの1種、ニホンザリガニはもとから日本いた「在来種」ですが、ほかの2種は外国から持ち込まれて日本に居着いた「外来種」です。 ザリガニという名前の由来については諸説あるようです。一説には、驚く…
ヤシガニBirgus latro (Linnaeus, 1767)です。 体長12 cm、体重1.2 kgに達する巨大なヤドカリです。 (写真の標本は甲長14.5cm、うち前甲長8cmです) 稚仔期には宿貝を背負いますが、成体は裸体です。 裸体生活は、体が大型化しすぎたため、利用できる宿貝が…
オオコシオリエビ Cervimunida princeps Benedict, 1902 水深76~430mに生息。金華山・山形沖~九州の両沿岸に分布。 食用種で、ローカルに流通しているよう。写真の標本も築地で購入したモノ。産地は焼津(駿河湾西岸)だそうです。 参考サイト http://www.…