マルオネコゼ

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マルオネコゼ Eupronoe minuta Claus, 1879といいます。
クラゲノミ類です。好きです。
 
比較的普通にみられる種類です。大型のプランクトンネットで採集されます。時には量的にも多いです。
「広域分布腫で、0-100mに生息する暖海表層性。日本近海では黒潮流域に出現」とあります。
 
形態的特徴は以下の通り;
●頭部は丸く大きく、複眼に覆われる
●オスの第2触角は折れ尺様にたたまれる
●第5・第6胸脚基節は幅広いが、体腹側の蓋になることはない
●第7胸脚基節の後続節は退化して全節そろわない
●第2尾肢の内・外肢先端は円い
●第1胸肢の腕節(根本から5番目の節)は長節(4番目)より幅がせまい
 
 
相模湾では、水深0100m層で周年出現することが報告されています。
Nob!!が以前観たサンプル(これも相模湾)では、昼夜ともに水深100250m層に出現していました。
 
 
 
○主な掲載図鑑等;
Vinogradov, et al. [Hyperiid Amphipods of the World Ocean], 1996, p.449(原露著p.363), fig.195.
永田樹三[日本産海洋プランクトン検索図説], 1997, p.1155, pl.29, No. 85.
 
 
 
 
 
[参考文献]
1)野村英明・北村浩子・田中祐志・石丸 隆.2003相模湾におけるクラゲノミ亜目端脚類の季節的消長および鉛直分布.La mer4169-76