日本動物分類学会

JAMSTECナウ ~・●・~ ~・●・~ ~・●・~ ~・●・~ ~・●・~ [2017.6.5加筆] 2017, 6月3–4日、日本動物分類学会第53回大会(in海洋研究開発機構 横浜研究所) に行ってまいりました。 日本動物分類学会は、一年おきくらいで関東圏で大会開くので、ス…

寄生性甲殻類の講演会

神奈川県立生命の星・地球博物館で開催されている、 魚の会(うおのかい)の本年度(平成29年度)第1回講演会が興味深い内容のようです。 「寄生性甲殻類の研究~だから寄生虫学はおもしろい!~」 齋藤 暢宏 氏(株式会社水土舎主任研究員) 2017年5月28日…

5月・6月カレンダー

カレンダー5月・6月分upしときます。 最近フジツボいじってないな~

ウオノエ類の系統分類

ウオノエ科等脚類に関する非常に重要な論文が公表されています。 Hataほか(2017)。 愛媛大学の研究グループのようです。Netでもよく試料を探されているのを拝見していました。 日本国内外のウオノエ類29種について、ミトコンドリア16S rRNAとCOIの分析から…

シタムシ類について

シタムシtongue-wormという寄生虫がいます。脊椎動物の体内に内部寄生し、宿主としてはイヌ、ネコ、キツネ、ヤギ、ウマなどのほ乳類、ヘビ、ワニ、トカゲ、カメなどの爬虫類や、鳥類などが知られるようです。 「五口動物」あるいは「舌形動物」と呼ばれる分…

オクロセテラ・グラキリス(シャア専用か!?)

永くプランクトン分析業務に従事していると、図鑑に出ていないコペに出くわす機会も少なくありません。 ここに示したコペ、Oculosetella gracilis (Dana, 1849)ではないかと思います。 (体節が(頭胸節含め)10節で、第1触角が把握用なので、オスと思います…

環境省版海洋生物レッドリスト

環境省版海洋生物レッドリストの公表されたようです。 要チェックです。 http://www.env.go.jp/press/103813.html あとで加筆します。

カラヌス・ヤシノビ

本日、『日本海洋学会海洋生物学研究集会 第一回シンポジウム』in東京海洋大学@品川に出席してきました。 たまにこういう場に足を運ぶと、日常使っていない部分の脳みそが活性されるような気がします。(気がするだけなのですが、、、) おまけに講演むつか…

訪問者10万人突破(祝!)

気が付いたら、当ブログ訪問者様が10万人突破しておりました。 皆さま、感謝々々。 これからも勝手にがんばって参りまする。

日本産トゲウミノミ類について

Primno abyssalis (Bowman, 1968) キタトゲウミノミと思います。 トゲウミノミ属Primno Guérin-Méneville, 1836は世界から6種が知られます(WoRMS)。 [WoRMSのサイトに「Japanese?トゲウミノミ」と日本語カタカナ表記があるのが面白い。ほかにもこういっ…

イソガニフクロムシの生活史【甲殻類備忘録】

思うところあって、フクロムシのこと調べました。 難しい文献はあと回しにして、高橋博士が日本語で執筆されたフクロムシの話しを読みました(高橋, 2001, 2004)。 博士自らが記載されたフクロムシ類、イソガニフクロムシPolyascus polygenea(Lützen & Taka…

3-4月カレンダー

カレンダーupです。

オオグソクムシ属Bathynomus 【甲殻類備忘録】

Lowry & Dempsey (2006)という論文にで、オオグソクムシ類の総説が書かれています。 知人のMM女史(ミニー・マウス嬢ではありません)から、「オオグソクムシとダイオウグソクムシの違いを教えて」という問い合わせがあったので、急遽調べました。 論文自体…

マンマルウオノエ 【甲殻類備忘録】

Netさまよっていて、文献にたどり着きました。(石森ほか, 2013) 山内先生の論文で引用されていて、タイトルは知っていたのですが、非常に興味深い内容でした。 ヤマトミズンAmblygaster leiogaster (Valenciennes,1847)とホシヤマトミズンA. sirm (Walbaum…

琵琶湖博物館

これから、っていっても、開館まで時間つぶして、琵琶湖博物館に行って来ます。 夜行バスで参りました。 20年ぶりです。 MJG博士@神様に会いに来ました。 変なん宗教ではありませんよ。 小型甲殻類研究の神様です。 80年代にシダムシのご研究を進められては…

神様に会ってきます。

今週末、神様に会いに行ってまいります。小型甲殻類研究の神様です。 お会いするの今回で5回目くらいですが、研究のことで何かと相談すると、いつも懇切丁寧なアドバイスをいただけます。驚くほど親切なご対応なのです。 研究室つながりというわけもなく、知…

【甲殻類備忘録】オオタルマワシの”タル”

以前FBのコミュニティで見た文献ですが、メモ取り忘れてしまって、調べるのに苦労しました(苦笑)。 この論文の図が紹介されていました。 オオタルマワシPhronima sedentaria (Forskål, 1775)のタルのバリエーションが記載されていました。 まだ現物見てい…

1-2月カレンダ

仕事はじめぇ~! 本年もよろしくお願いいたします。 かれんだupしときます。 性懲りもなく、今年はフジツボ類で参ります。

メリークリスマス

皆さんのところにもサンタクロースきましたか? 日本経済新聞のNIKKEIプラス1の特集『大人もうっとり アートな生物図鑑:感謝を込めて「癒し」を贈ろう』(2016.12.24)の第6位に『海の寄生・共生図鑑』がランキンしてました(祝) 第6位はビミョウかもしれ…

トリカジカエラモグリ <新種のウオノエ!>

トリカジカエラモグリElthusa moritakii Saito & Yamauchi, 2016といいます。 最近新種として報告された、トリカジカの鰓腔に寄生するウオノエ類です。 トリカジカEreunias grallator Jordan & Snyder,1901(トリカジカ科)というのは、なんだかごっつい感じ…

棘皮動物研究集会

本日、『棘皮動物研究集会』に参加してきました。 東京海洋大学、今年3回目です。 シダムシの発表もありましたよ。 大変勉強になりました。 名前の言えない”M”様@陽気なヴォルテモート卿さんとも5ヶ月ぶりにお逢いしました。

11-12月カレンダー(涙 って今年もか)

今年もあと2か月! そしてカレンダーも最後の1ページ!! あ~あだょ

国立科学博物館見学附属自然教育園

倉持利明博士(国立科学博物館)のご講演に参加してきました。 国立科学博物館見学附属自然教育園 2016 自然史セミナー(9月10日) 「寄生虫の出現と多様性」 市民向けの講演会と聞いて参加したのですが、、、 いやぁ~ 専門的なご講演でした。非常に勉強に…

ヤドカリノハラヤドリ(ん?)

昨年の日本甲殻類学会で知り合ったH林さんから、「飼育していていた深海産のヤドカリが死んだので、貝殻から取り出したら腹部にヤドリムシが付いていた」という趣旨の問い合わせを受けました。 写真も拝見しましたが、まだ勉強不足で、この情報だけで同定す…

ミナミクモガニ 【甲殻類備忘録2】

甲殻類備忘録2 ダイバーさんの間で“オランウータンクラブ”と呼ばれるカニがいます。 ほかの図鑑では“クモガニ属の1種”として紹介されているそうです。 割と広い範囲で見られるカニのようですが、このうち八丈島産の標本について分類学的検討がなされました(…

旧クルマエビ属各属の和名 【甲殻類備忘録1】

最近読んだ論文の記事を、忘れないようにメモっときます。 甲殻類備忘録1 かって、クルマエビの属していたクルマエビ属Penaeus sensu lato(sensu latoは広義のの意味)は、6亜属に分類されていましたが、Pérez Farfante & Kensley (1997)によって属に昇格…

9-10月かれんだー

いやはや。 (もはや何も言うまい、、、orz) カレンダーあっぷしときます。 基本体形を逸脱したカイアシ類で、なんかすごく魅力あります。 この2種、発生様式がかなり独特で、興味が尽きません。

ホシノノカンザシとシンノカンザシ(text only)

知人のファンダイバー“J”女史から質問を受けました。 「ホシノノカンザシとシンノカンザシってよく似ているのですが、同じ種類じゃないのですか?」 よく似ているとはどこを見ているのでしょうか? ということで、この2種の違いを調べてみようと思いました。…

ショウサイフグと謎のウオノエ

知人からウオノエの標本を預かりました。 頭部先端が丸っこくて、後端はゆるく弧を描き、ちょっと愛らしいです。 写真では暗ったくてわかりにくいですが、胸脚は6対しかなく、マンカ幼体のようです。 3個体預かりましたが、どれも同じサイズです。 このウオ…

ハナガタムシ

ハナガタムシAnthosoma crassum (Abildgaard, 1794)です。 サメ類の寄生虫です。カイアシ類です。 学生のころ、初めて図鑑で見てから、その奇抜な造形にすっかり魅せられ、見たくて見たくてたまらなかった寄生虫です。 図鑑には強大な第2触角が描かれていま…