#生物学

もぉいくつ寝るとぉ~

来週の土日(10/22-23)は「日本甲殻類学会第49回大会(学会創立50周年記念大会)」です。 興味深いテーマ目白押しです。Nob!!も出席です。 詳しくは、学会のHPにプログラムがupされているので、そちらをご覧下さい。 http://wwwsoc.nii.ac.jp/csj4/ (た…

ヤリヒオドシエビ

ヤリヒオドシエビAcanthephyra actifrons Bate, 1888。浮遊性の赤いエビです。 頭胸甲背面のキールは後端まで届き、第1~第6腹節背面もキールを備える。第3~第6腹節のキール末端は棘になり、特に第3腹節の棘は大きい。背甲側面後半部に縦走隆起はない。…

ヒメカイエビ

ヒメカイエビLimnadia braueriana (Ishikawa, 1895)。大型鰓脚類です(二枚貝ではありません…笑)。お気に入りです。 鰓脚類っていうのはホウネンエビやミジンコの仲間です。カイエビ類は左右2枚からなる、まさに“二枚貝”様の背甲の中に体があるのですが、頭…

コブカニダマシ

小三郎Jrさんから大量の標本をいただきました。大感謝です。 ということで、小三郎Jrさんシリーズその1 コブカニダマシPachycheles stevensii Stimpson, 1858です。 このゴツゴツしたハサミ脚がたまりません。 しかし、ハサミ脚の大小の組合せが、新日本動…

ホウネンエビ文献

20年くらい前に甲殻類学会でよくお見受けしていた、蓮池先生のホウネンエビのご業績が知りたくて、net検索しました。4件ヒットしたので、忘れないうちにメモっときます。 蓮池 宏一.1993.ホウネンエビの生理生態学的研究:羽化条件を中心にして.兵…

サンカクフジツボ

サンカクフジツボBalanus trigonus Darwin, 1854です。 暖流系のフジツボで、津軽海峡以南の外洋に面した岩礁域の潮間帯下部に普通に見られます。また、ブイなどの浮遊物に付着する代表種でもあります。周殻は桃色の地に白い肋をもち、楯板の表面に幾列かの…

日本甲殻類学会

来月は日本甲殻類学会です。 今年は東京です。Nob!!も参加します。 日本甲殻類学会第49回大会(学会創立50周年記念大会) 開催日時:2011年10月22日(土)9時~23日(日)17時20分 会 場:東京海洋大学品川キャンパス プログラムは学会のHPからダウンロード…

スンナリヨコエビ

今年ってあと4ヶ月なんですかぁ?! さて、 スンナリヨコエビ(近似種)Maera sp. (cf pacifica Schellenberg, 1938)と思います。 スンナリヨコエビMaera serratipalmaが国内から報告されていますが、この属には、M. pacificaや、多くの未記載種が含まれて…

ワレカラ(我から?【破殻/割殻】)

トゲワレカラCaprella scaura Templeton, 1836と思います。 頭部後端から前方に湾曲した大棘をもち、第4~第7胸節背面に突起をもつのも特徴ですが、1)第2咬脚の底節が長くて、第2胸節とほぼ同長、2)各胸節のなかで、第2胸節が最も長いという2点が、結構重…

ミクロニスクス:ヤドリムシの仔(その2)

ヤドリムシ類の幼生期、ミクロニスクス期micronisciumです。プランクトンとして採集しました。クリプトニスクス期cryptonisciumほどではありませんが、気をつけていると、結構みかけます。クリプトニスクス期の前のステージで、卵からのふ化幼生のエピカリデ…

トガリヘラウミノミ

いやぁ~ 7月あっという間に終わっちゃいました(悲) この分じゃ今年の下半期もこの勢いであっという間カナ? トガリヘラウミノミVibilia armata Bovallius, 1887です。一見ヨコエビっぽい容姿ですが、クラゲノミの仲間です。 hossyさんからいただき…

この本がスゴイィ!!

メーリング・リストで紹介されていたので衝動買いしちゃいました! 「写真でわかる 磯の生き物図鑑」(今原幸光 編著,トンボ出版) こういう本よく見るヨっていうアナタ。チっチっチっ。 この本、執筆陣がとにかくスゴイ! 今世紀を代表する第一人者の揃い…

ウミホタルモドキ

今日から7月。2011年も下半期に突入デスよ!! さて、も~ホントねたがなくて... ということで、ほとんど知見を持ってませんが、 ウミホタルモドキEuphilomedes japonica (G.W.Müller, 1890)です。 記事は追って加筆します。 ですが、写真トホホです。先…

めざせ! ヤドリムシ・マスター

練習用のエビノハラヤドリですHemiarthrus abdominalis (Krøyer, 1840です。 先週撮った写真の出来がぶーだったので(↓)、今日、撮りなおしました。 http://blogs.yahoo.co.jp/yevicanidaisuki/29344192.html まぁまぁの出来でしょ。 これからおいおい解剖…

y-ノープリウス 再び

y-ノープリウスを再び発見! 今度はきちんと写真とりました。 前回のトホホな写真はこちら(↓) http://blogs.yahoo.co.jp/yevicanidaisuki/25411591.html 年に何個体か見ます。海域によってはもっとポピュラーなのかな? y-ノープリウスは背甲表面に亀…

ホントは赤いカニ

エンコウガニCarcinoplax longimana (De Haan, 1833)です。ちょっと深場に生息するカニ。 職場の後輩が拾ってきてくれました。秋田から!! 底曳網の荷捌き場に遺棄されていたそうです(写真のカタチで硬直しています)。 「えっ! それってゴミ?」って思っ…

カメフジツボカタログ

netサーフィンしていて、こんなすばらしい論文を発見しました(↓) ウミガメ類・クジラ類に特有に付着するフジツボ類(オニフジツボ超科)の形態と日本での産出記録 林 亮太 2009 うみがめニュースレター,81:2-18 http://www.umigame.org/J1/katsudou_n…

脚長底微塵子(ハルパクチコイダ)

底生性のカイアシ類、アシナガソコミジンコ属Longipediaの1種と思います。ハルパクチコイダ目で、原始的な分類群だそうです。 この写真の標本は九州のサンプルだそうですが、東京湾の干潟などでもこの仲間が見られるとのこと。 実はNob!!は詳しくなく、サン…

色違いゲットだぜ!

ホヤノシラミPachypygus gibber (Thorell, 1859)というカイアシ類と思います。 ひさしぶりに見ました。 コロっとしていて、非常に愛くるしいです。 今回3個体見ました。 学生のとき、これが見たくて、大学近くの海岸でシロボヤを採りまくりました。何個体か…

やる気を見せねば!

昨日に引き続き、ヤドリムシ解剖練習の意欲を示しておこうと思います。 やるきマンマンですよぉ~! ご安心くださいMS博士!! って、別に心配されてないか。どちらかといえば自分に暗示をかけるためのページっすね。 この図は、Richardson(1…

あぁ、GW・・・

いよいよ今年もGWまであとわずか! 人によっては10連休とか Nob!!はといえば... 残務処理のため、前半は出勤かな? MS博士に、「GW中にヤドリムシの解剖の練習をします!」ってタンカ切ってしまったけど... ちょっときついかもです。 決意だけは示そ…

イワシノコバン

イワシノコバンNerocila phaiopleura Bleeker, 1875と思います。 Nerocila属はBruce(1987)によって、オーストラリア産の8種について分類学的整理がなされています。 写真の標本は、●第5-第7胸節の基節板は先端が尖り、各胸節より長い、●第7胸脚は第6胸脚と…

カニエラエボシ

カニエラエボシ Octolasmis neptuni (MacDonald, 1869) です。 (kamakaさま、ご教示ありがとうございます) 昨日、uni2さんから画像を見せて頂きました。瀬戸内海のある港では、大型のガザミに、比較的普通にみられるそうです。 実に興味シンシンです。 学…

タイラギカクレエビ

知人から「タイラギカクレエビ」について質問をうけました。 ググってみると、312件がヒットしました。 なんでも、昨年9月に韓国でははじめて見つかったそうです。 たとえば↓↓↓ http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=2010…

北のIsopoda

北海道を代表する等脚類2種です。さすが北の国ですね。●シオムシTecticeps glaber Gurjanova, 1933 体長1~2 cmの小型甲殻類で、北海道~千島の寒海に分布します。北海道東部浜中湾のウバガイ漁場での調査報告があります。Tecticeps japonicus, Iwasa, 1934…

新聞記事:ミジンコ

新聞記事(2011.2.4)です。 ミジンコの遺伝子数は、これまでゲノムが解読された動物の中で最多となるそうです。 ミジンコ最強~~~~!!!

富山湾のヨコエビ

昨日、フジテレビでFNSドキュメンタリー大賞って番組やってたそうです(2011.01.23.16:00~)。 職場でパートさんから、「Nob!!さん昨日見ました?」って聞かれました。 知らなかった~~ 見たかったですぅ~!(不謹慎ですみません) 富山湾でヨコエビが大…

ショキタテナガノエラヤドリ

ショキタテナガノエラヤドリProbopyrus iriomotensis Saito, Shokita & Naruse, 2010です。 日本動物分類学会の英文学会誌「Species Diversity」の最新号(vol.15, no.3-4)に掲載された、日本産ヤドリムシ類の新種です。 日本のヤドリムシ類は、椎野季雄博…

こんな賀状はじめてっスよ!!

Hossyさんから年賀状をいただきました。サンクスです。 ・・・・・ これ? ウサギにみえたアナタは心の優しい方かもしれません ・・・・・ これは、Cardiodectes asper Uyeno & Nagasawa, 2010 という寄生性のカイアシ類で、2010年に新種として記載された、…

ヤリボヘラムシ

ヤリボヘラムシSymmius caudatus Richardson, 1904です。 現場の人間、っていうか生物分析を生業とする我々には比較的普通にみられる種で、 なにより、形態が独得で、初めて図鑑でみた日から、もうメロメロです。 ですが、なんとweb情報をググってみると、2…